怒りの奥にいる小さな私
―インナーチャイルドという心の存在―
人は時々、自分でも驚くほど強い怒りを感じることがあります。
「どうしてこんなに腹が立つんだろう」
「本当はこんなに怒りたくないのに」
そんな経験はありませんか?
実はその怒りの奥には、
傷ついた小さな自分が隠れていることがあります。
心理学ではそれを
インナーチャイルド(内なる子ども)
と呼びます。
今回は、怒りの感情の奥にあるインナーチャイルドについて考えてみたいと思います。
インナーチャイルドとは?
インナーチャイルドとは、
子どもの頃の感情や記憶を持った心の一部のことです。
人は子どもの頃、
・悲しかったこと
・寂しかったこと
・我慢したこと
・言えなかった気持ち
などを経験します。
その時に感じた感情が、
心の奥に残ることがあります。
そして大人になってからも、
似たような状況に出会うと、
その時の感情が反応することがあります。
怒りの奥にある本当の感情
怒りは、実は二次感情と言われることがあります。
その奥には、別の感情が隠れていることが多いのです。
例えば
・本当は悲しかった
・本当は寂しかった
・本当はわかってほしかった
・本当は大切にしてほしかった
でも子どもの頃、
それをうまく言葉にできなかったり、
言っても受け止めてもらえなかった場合、
その感情は心の奥に残ります。
そして大人になったとき、
その感情を守るために
怒りとして現れることがあるのです。
怒りは自分を守る感情
怒りは決して悪い感情ではありません。
むしろ怒りは
「これ以上傷つきたくない」
という心の防御でもあります。
つまり怒りの奥には、
・傷ついた自分
・寂しかった自分
・わかってほしかった自分
がいることがあります。
その小さな自分が、
今も心の中で声をあげているのかもしれません。
小さな自分に気づくこと
インナーチャイルドと向き合う第一歩は、
自分の感情に気づくことです。
例えば、強い怒りを感じたとき
「私は何が悲しかったんだろう?」
「本当は何をわかってほしかったんだろう?」
と、自分に問いかけてみます。
すると、
怒りの奥にある
本当の気持ちが見えてくることがあります。
小さな自分を否定しない
大切なのは、
その感情を否定しないことです。
子どもの頃の自分は、
・一生懸命だった
・必死に頑張っていた
・どうしていいかわからなかった
だけなのかもしれません。
その小さな自分に
「よく頑張ってきたね」
「つらかったね」
と心の中で声をかけてあげるだけでも、
心は少しずつやわらいでいきます。
最後に
怒りは心からのメッセージ
怒りの感情は、
私たちにとって大切なメッセージでもあります。
その奥には、
まだ癒されていない感情
があることがあります。
もし強い怒りを感じたときは、
その感情を責めるのではなく、
「この怒りの奥には、どんな私がいるんだろう」
と少しだけ立ち止まってみてください。
そこには、
大切にしてほしかった
小さな自分がいるかもしれません。
その存在に気づくことが、
心を癒す第一歩になることもあります。
コメント